
午前6時の気温はプラス11度。きょうもいい感じで晴れておりますけど、少し寒いです。
きのうは、終日家の外の片付け作業に追われておりました。
春に薪割りした際に出た「カバの木の皮」、北海道では「ガンビの皮」とか申しますけど、これを放置したままでした。
乾いたら、細かくして袋に入れ、「焚き付けにして保存しよう」、そう思っていたわけですけど、約1ヶ月も続いた雨のおかげで、手付かずだったのです。
それをホームセンターで購入した「コンバインハーベスタ」というたいした便利な収穫袋に小さく切って入れ、薪小屋で保管することに。
着火剤と焚き付けを兼ねて、この袋に保管しておくと、まことに使い勝手がよろしいかんじ。
この袋には取っ手とファスナーがついておって便利なのです。ホーマックで150円ほどで売っておりまする。
きょうもこの作業、ちょいと早い冬支度なのでござる。
さて、
7月に亡くなった東電福島第一原発の元所長、吉田昌郎さんに関して、日本経済新聞電子版でとてもバランスの良い記事を発見いたしました。
「『吉田所長の遺言』 福島の復興と原発廃炉への思い」という記事でござる。
日経新聞の科学技術部次長の竹下敦宣さんという方の記事で、この方は元福島支局長だそうな。
記事では「人間吉田さん」や「日本を救った男」と評価する声を載せる一方、事故前に津波対策を取らなかったことや非常用復水器の動作確認を取らなかったことについてはしっかり批判しておる。
また「人員増強より状況説明ばかりを求め介入を繰り返した首相官邸。現場の意見より官邸の意向を尊重する本店。最前線で奮闘する現場の意見を聞かず敗退を続けた日本軍と似ていたという。」事実を指摘しておって、まことに興味深い。
さらに吉田さんは、汚染水についても触れており、「水処理が喫緊の課題だ」としておった。
いまも続くフクシマの大問題を、吉田さんは2011年4月の時点で指摘しておったそうな。
竹下記者は、最後にこう書いておる。
「五輪招致の演説と質疑応答で安倍首相は『状況はコントロールされている』『(健康問題は)今までも現在も将来も全く問題ない』『抜本解決へのプログラムを私が責任を持って決定し、実行していく』などと断言した。だが客観情勢を見る限り、事態を完全に解決する道のりは長く険しい。」
やんわりとではありますが、安倍発言を批判しておる。
原発再稼働の「提灯持ち」、「財界の提灯持ち」をしておる日経新聞ですが、福島支局長をしていた記者らしい、いい記事なのでござる。